全員が勢ぞろいしている。
あなたが必死に考えてきた新しいアイディアや提案を出席者全員に認めてもらう非常に重要な会議だ。
話し合いは着々と進み、支持もどんどん集まって、まもなく必要な賛同が得られそうになっている。
そこに悲惨な瞬間が訪れる。
あなたの希望を打ち砕くかのように、誰かがこんな致命的な一言をはさむのだ・・・「悪いけれど、あえて反論させてもらえるかな・・・
」
一見、なんということもなさそうなこの一言には、恐るべき破壊力がある。
状況は完全にひっくり返り、この発言者はいまや思いのままにあなたのアイデアを痛撃できるのだ。
しかも、そうしたところで、本人には何の被害もない。
何しろ彼らは厳密には、決して批判の急先鋒ではない。
基本的に、彼らはこう言っているだけなのだ。
「私は天邪鬼なので。」
相手と同じ土俵に上がろうとせず、自分の口から発した攻撃に責任を負いもしない。
だが、口を開いた時点から、すでに彼らはあはたの発想したばかりの未熟なコンセプトに火を放っているのである。
「天邪鬼」は「イノベーション」を抹殺する最大の敵かもしれないくらいだ。
この否定的なキャラクターがそれほどまでに危険になるのは、これが非常に見えにくい微妙な脅威だからだ。
毎日多くの新しい有望なアイデアやコンセプトやプランが出てきても、それが花開く前に、天邪鬼によって芽のうちに潰されてしまうので
ある。
このキャラクターがなぜ、そんなにも忌々しいのか?
それは天邪鬼に取り付かれると、どんなアイデアにたいしても最高に悲観的な見方をするようになり、マイナス面や問題点や、前途に待ち
構えている悲惨な結果しか思い浮かばなくなるからだ。
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